1WM 030 「シルク」 written by knr
久し振りにまともなメジャー映画
nakさんのセレクションはなかなか意外で興味深い
そう言えば、テレビの宣伝で予告を見たことがあるような、無いような・・・

ということで見てみましたけど、美しい映画でしたし、お金がかかっていた
海外との合作、というかこれは海外の映画なんですよね
日本の俳優陣が出演しているので一瞬混乱しますが、
確かにこのようなテイストの映画、デカイスケールの映画は日本人には難しい

ただ、内容が・・・
特典の予告を見ると物凄く広大なロマンスが描かれている感じですが、
結局、そのロマンスの根拠が見当たらないのでどうしようもない
感情移入もできないし、なんだか夢落ちのような展開で意味がわからない
ロケ地の素晴らしさや坂本龍一の音楽も華を添えようとしていますが、
見てくれだけでは、映画としては成立しない
また、日本の捉え方も「謎の国ジパング」的なノリで賛同できないし、
主題はいったい何なのかこの映画の監督に問いただしてみたいです

30/100

断片的に印象に残る見てくれはありましたが、
映画ではなく、これでは抽象的な写真です
アートにもなりきれていないし、私にとってはけっこうどうしようもない映画でした。
【2009/11/25 23:03】 | 030 「シルク」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 030 「シルク」 selected by nak
silk

「シルク」

【スタッフ】
監督: フランソワ・ジラール
原作: アレッサンドロ・バリッコ
脚本: フランソワ・ジラール、マイケル・ゴールディング
音楽: 坂本龍一

【キャスト】
マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ
役所広司、芦名星、中谷美紀、アルフレッド・モリナ
國村隼 、本郷奏多、ケネス・ウェルシュ
マーク・レンドール、カラム・キース・レニー

【作品データ】
製作年度: 2007年/製作国・地域: カナダ・イタリア・日本/上映時間: 109分

【解説】
19世紀のフランスを舞台に、美しい妻と日本で出会った少女との間で
純愛を紡ぐ軍人の心の旅を描くラブロマン。
『海の上のピアニスト』の原作者アレッサンドロ・バリッコの同名傑作小説を、
『レッド・バイオリン』のフランソワ・ジラール監督が映像化した。
マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、役所広司、中谷美紀、
アルフレッド・モリナら国を越えた豪華キャストの迫真の演技、
愛の巡り合わせを彩る坂本龍一の楽曲が胸に熱く迫る。

【あらすじ】
1860年代のフランス。蚕の疫病が発生したため、軍人のエルヴェ(マイケル・ピット)は
美しい妻エレーヌ(キーラ・ナイトレイ)を残して、日本へと旅立つ。
幕末の日本に到着したエルヴェは蚕業者の原(役所広司)が連れていた、
“絹”のように白い肌の少女(芦名星)と出会う。
以来、エルヴェは少女が頭から離れなくなってしまう。
【2009/11/22 03:58】 | 030 「シルク」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 029 「奇跡の海」 written by knr
トリアー監督の作品を観たのは、今回で2作品目
1作品目は、劇場での「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
ちなみに「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、劇場で3回観ています
ハッキリ言って、物凄く好きな映画です 珍しくDVDも購入し、
思い立てば観ている状況で、あの映画のインパクトは常にリアルタイム
語れば長くなりますが、そのくらい好きな映画なのに監督を追うことを
していなかったのでm、今回の観覧は非常に楽しみでした

ということで感想ですが、私が感じたのはその「ダンサー〜」の序章的な
作品ではないのかというのが正直な思いです
「ダンサー〜」は私にとって完璧な映画で100点に限りなく近い映画
多分、今まで観た映画の中で一番評価をしている映画です
なので、当然この映画もトーンは非常に好きで、荒削りな感じはするのですが、
ラストシーンの処理以外はかなり見入ってしまいました
各章の冒頭のタイトル的な映像がまたリッチで雰囲気があり、
挑戦的な構成がある革新的な映画だとも思いました

ただ、主人公やストーリー展開で唐突な部分が多く、
監督の頭の処理だけで完結しているところが多かったのが残念でした
妄想と現実が交錯する手法に少し緻密さを書いていて、
登場人物のバックボーンもあまり描かれていないことから、
観客自体に想像力が無いとストーリーについて行けない状態になる
別について行かなくても映画全体を見失うことにはならないのですが、
「ダンサー〜」はそのあたりが、上手く演出されており、どっぷりと
主人公と映画の世界観に浸かることができたので、評価は低くなります

撮影、美術、音楽、演技、どれをとっても素晴らしいのですが、
やはり私が求めていたクオリティーには達していない
先にも書きましたが、そういう消化不良の中であのラストシーンだったので
全体的な印象としては、心に残る映画にまでは達しませんでした

70/100点

結局は、「ダンサー〜」が良過ぎるのでどうしようもない
でも、この監督は、私の好きなツボをしっかり押さえてくれていて
個人的には、これからも期待する監督の一人ということになります
また、他の作品も観て、検証をできればと思います。
【2009/11/22 00:53】 | 029 「奇跡の海」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 029 「奇跡の海」 selected by shing
kisekinoumi

「奇跡の海」

【スタッフ】
監督: ラース・フォン・トリアー
製作: ヴィベケ・ウィンデロフ、ペーター・アールベック・ヤンセン
脚本: ラース・フォン・トリアー
撮影: ロビー・ミュラー
音楽: レイ・ウィリアムズ

【キャスト】
エミリー・ワトソン、ステラン・スカルスゲールド
カトリン・カートリッジ、ジャン・マルク・バール
ジョナサン・ハケット、エイドリアン・ローリンズ
サンドラ・ヴォー、ウド・キア、ローフ・ラガス

【作品データ】
製作年度: 1996年/製作国・地域: デンマーク/上映時間: 158分

【解説】
純真な愛に自らの全てを捧げた善良な女の生と死を描いたラヴ・ストーリー。
監督・脚本は「ヨーロッパ」「キングダム」のデンマークの映画作家ラース・フォン・トリアー。
北海油田に近いスコットランドを舞台に監督した。全編手持ちカメラによる大胆な撮影は、
ヴィム・ヴェンダース監督作品で知られる、「デッドマン」のロビー・ミュラー。
7つに分けられた各章冒頭には、プロコル・ハルム、エルトン・ジョン、
ディープ・パープル、レナード・コーエン、デイヴィッド・ボウイら、
映画の舞台となる70年代のロックが画面を彩る。
各章冒頭のタイトルにはペル・キルケビーのデザインによる、現実の風景ショットに
デジタル加工を加えた動く風景画のような象徴的なパノラマが挿入されている。
主演は本作が映画デビューとなるRSC団員のエミリー・ワトソン、
ストックホルム王立劇団メンバーである「存在の耐えられない軽さ」
「レッド・オクトーバーを追え!」のステラン・スカルスゲールド。
共演は「ネイキッド」「ビフォア・ザ・レイン」のカトリン・カートリッジ、
「ヨーロッパ」のジャン・マルク・バール、「キングダム」のウド・キアーほか。
96年カンヌ国際映画祭審査員大賞受賞。 97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第9位。

【あらすじ】
プロテスタント信仰が強い、70年代のスコットランドの村が舞台。
ベスは、油田工場で働くヤンと結婚した。
彼女は、仕事のために家に戻れない彼を愛するあまり、早く帰ってくるよう神に祈る。
するとヤンは工場で事故にあい、願い通りに早く戻ってきた。
だが回復しても寝たきりの上に、不能になっていた……。
やがてヤンは、妻を愛する気持ちから他の男と寝るよう勧め、
ベスもまた、夫を愛するがゆえに男たちを誘惑してゆく。
【2009/11/22 00:28】 | 029 「奇跡の海」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 028 「旅芸人の記録」 written by shing
アンゲロプロス作品は初期、中期、現在と中途半端に作品にふれているので常々、非常に歯がゆい思いをしていた。

1wmがなければこの作品を観るのももっと先になっていたかも知れない。

アンゲロプロスの作品の変遷に関してはすべてを観ているわけではないので言及はしない。

しかし一つだけ言えることは中期の霧の中の風景や最近の作品の「永遠と一日」には明確な個の主人公(幼い姉弟、老人、少年)がいるのに対して、
旅芸人〜は個としてよりは一座、集団として描かれているように思える。そしてその作品は狩人にも受け継がれている。
特筆すべきカメラアイは一座を容赦ないギリシャの社会状勢に身を置く様を淡々と捉える。

それは集団であっても非常に脆弱ではかない存在だ。


映画が常識のごとく二時間くらいの尺に収まろうとするのはいつのころからか。

かつてソクーロフは5時間からなる「精神の声」なるドキュメンタリーを撮った。

その作品は放送コードなどの範疇を完全に度外視した、アートドキュメンタリーとして成立していた。
なぜなら厳然たる事実にNGシーンなど存在しないからだ。
異常に長尺でありながらまったくシーンに無駄がないというパラドックスを完成させていたのだ。

アンゲロプロスにとっても時空を越えるまでのロードムービーとしての要素はこの尺が大きく関わってくる。

ある事象と並列して演出したり、冒頭のシーンから映画的冒険を経て最後にまた同じところに戻る様は人間の「業」
的なウロボロス的円環をなし、政治的、思想的、なところを飛び越えて宇宙的な次元にまで達している。

アンゲロプロス作品のほとんどは映画文法というものにおいて頂点に達していると思う。

98/100

ある意味でもっとも贅沢な映画製作を透徹している姿勢を
うらやましく思う。

【2009/10/30 21:59】 | 028 「旅芸人の記録」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 028 「旅芸人の記録」 written by nak
アンゲロプロス初めて観ました

何もかもが計算し尽くされている素晴らしい映画

この映画は個人をクローズアップしている映画ではなく、旅芸人という団体を
描いている映画で、あまり世の中には出回っていないタイプの映画で
映画の世界にのめり込んでいくのが難しい
しかし、映像美と完全に計算されているカメラワーク、そして独特の迫力に
次第にのめり込んで行ってしまう

特に、凄いと思ったのは「音」
映画最初の方のいすをひく音が何となく良いなと思いながら観ていたら、
映画中盤の音だけのシーン
最高ですね

もはやあえて特記する必要もないかもしれないが、
独白のシーンとダンスホースのシーンも最高です

 85/100点

まだまだこの映画の良さに気付いていない所があると思うので、
そんな私に減点15
この映画の更なる良さに気付いてきた時に加点します
【2009/10/07 14:40】 | 028 「旅芸人の記録」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 028 「旅芸人の記録」 written by knr
私が一番尊敬できる映画監督 アンゲロプロス

この方の頭の中と情熱とイデオロギーはどうなっているのでしょう
感想を書くのも失礼な話で、論ずることの意味の無さを痛感します

時代を刻み込む太い演出
辛抱強く美しいロングショット
アンチヌーヴェルバーグ的な手法
構成の中に構成があるかのような緻密なストーリー
そして、この映画のために必要とされている役者と台詞と音楽と風景

映画っていうのは、こんなに重い芸術なのかと見せつけられます
私はいつもこの監督に様々なテーマを叩き付けられ、成長させてもらいます
胸の中に、その奥底に眠る「表現の深さの必要性」を呼び起こさせてくれます

95/100

満点を付けるのは、私が老人になってからにします
今、完全を認めてしまうと、何処にも辿り着けないので・・・
この監督が活動している時代に生きていることの幸せを感じるくらいの大作ですが、
この映画は、1WMの中でも最もお薦め致しません
観ることに「才能」と「慣れ」が必要ですので、お薦めしません。
【2009/10/06 00:05】 | 028 「旅芸人の記録」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 028 「旅芸人の記録」 selected by knr
tabigeinin

「旅芸人の記録」

【スタッフ】
監督: テオ・アンゲロプロス
製作: ヨルゴス・パパリオス
脚本: テオ・アンゲロプロス
撮影: ヨルゴス・アルヴァニティス
音楽: ルキアノス・キライドニス

【キャスト】
エヴァ・コタマニドゥ、ペトロス・ザルカディス、ストラト・スパキス
アリキ・ヨルグリ、マリア・ヴァシリウ、ヨルゴス・クティリス
キリアトス・カトリヴァノス、グレゴリス・エヴァンゲラドス
アレコス・ブビス、ニナ・パパザフィロプル
ヤニス・フィリオス、ヴァンゲリス・カザン

【作品データ】
製作年度: 1975年/製作国・地域: ギリシャ/上映時間: 232分

【解説】
軍事政権下、ある時には作品内容を前世紀の田園劇と偽って
(ちょうどナチ占領下のフランスの「天井桟敷の人々」のように)製作された、
旅一座の家族を通じギリシア現代史をパノラミックに総括した壮大な映画の叙事詩。
一家の物語はそのままアトレウス家の古代神話をなぞり、
これを39年のメタクサス将軍の極右独裁体制の開始から、ムッソリーニの侵攻、
42年の独軍占領、44年の国民統一戦線の勝利、
戦後のゲリラ下部組織の掃討から共産派弾圧、
52年のパパゴス元帥の軍事政権の誕生までの歴史事実を生々しく介在させ、
政治の荒波に翻弄される画面外の民衆の息吹すら感じさせる偉大な作品。
ひたすら曇天下での計算され尽くした路上のシークェンス・ショットは、
古典劇の重みの中に過去の迫真の蘇りがみられ、幾度も息を呑んで見守ってしまうはず。
1975年 カンヌ国際映画祭国際批評家大賞受賞
1976年 ロンドン映画祭最優秀作品賞受賞

【あらすじ】
1952年の秋、ギリシャ南部のペロポネソス半島の北端の町エギオンに、
疲れはてた12名前後の旅芸人一座がおりたった。
町は大統領選挙を数日後にひかえており、選挙カーが慌ただしく通りすぎる。
“パパゴス元帥に投票せよ!"。
同じエギオンの町、1939年の晩秋、11人の旅芸人一座。
座長のアガメムノン (ストラトス・パキス)、母クリュタイムネストラ(アリキ・ヨルグリ)、
長女エレクトラ(エヴァ・コタマニドゥ)、次女のクリュソテミ(マリア・ヴァシリウ)と
その幼い子供の5人の一家に、先頭をゆくピュラデス(キリアコス・カトリヴァノス)、
詩人と呼ばれる青年(グリゴリス・エヴァンゲラトス)、老男優 (アレコス・ブビス)、
アコーデオン奏きの老人(ヤニス・フィリオス)、アイギストス(ヴァンゲリス・カザン)らだ。
一行のそばを通りすぎていく男が明日の午後、ドイツ第3帝国情報相ゲッベルス閣下が、
オリンポス見物の途次、エギオンを通過すると告げた。公演場所の講堂で憩う一座。
表の広場では極右ファランギの青年兵士たちが“父よ、世界はなぜかくも美しい"を歌い、
ピュラデスは“おまえはいつか悔いて戻ってくる"を歌う。
一座の出しものは「ロミオとジュリエット」風の恋愛を描く「羊飼いの少女ゴルフォ」。
エレクトラがゴルフォ役を母から受けつぎ、弟オレステス(ペトロス・ザルカディス)が
恋人タソス役を父から受けついだが、兵役にとられた彼に代ってピュラデスが
タソス役をやることになった。その夜、エレクトラは、母クリュタイムネストラと
アイギストスの密通を目撃してうちひしがれる。夜明け、思いがけずに特別休暇をとって
帰ってきたオレステスと舞台の役名で挨拶を交わす姉弟。しかし、舞台の幕があくと、
秘密警察の男たちが来て、ピュラデスが捕えられたため、公演は中断した。
1940年10月28日、一座が降りたった駅では、町の人々が行進して歌を歌い、
民家にはギリシャ国旗が翻っていた。が、まもなく空襲がはじまり、
アガメムノンは補充兵として去り、母の室にはアイギストスが入ってきた。
41年の正月頃、街なかでファランギの下士官に暴行されそうになったエレクトラが
危いところを逃げ去った。その年の4月、ギリシャ全土が独軍に占領された。
42年の初冬、英国が送りこんだ救援軍兵士とギリシャのゲリラ兵を追及する占領独軍が
旅芸人たちの宿舎を襲い、アイギストスの密告で、オレステスがゲリラに
加わっている事がわかり、代りにアガメムノンが銃殺された。
座長になったアイギストスに皆は黙ってついていくが老男優だけが出ていった。
1943年頃、独軍占領がながびく中、ある日エレクトラは、
脱獄に成功してゲリラになっていたピュラデスに再会。
彼はオレステスと合流するところだった。一座がバスで旅を続けていた時、
他の市民と一緒に独軍に捕まり全員が射殺されそうになる。
が、その時襲撃してきたゲリラ軍によって助かった。こうして、独軍の勢力は衰退し、
44年の秋独軍は徹退した。国民統一政府の成立を祝して、人民歌で行進する
国民解放戦線の長い行進が続く。
45年の正月、一座が山岳地帯での巡業に入ったある日、
エレクトラは、オレステス、ピュラデス、詩人と再会し劇場に戻った。
オレステスは、舞台上で母とアイギストスを射殺した。
その夜、母のレコードを聞いて思いにふけるエレクトラが、
仮面をつけた秘密警察の男たちに強姦された。
45年12月に結ばれたヴァルキザ協定により、ゲリラは新政府に協力することを
余儀なくされ、山にこもり続けるゲリラは重犯罪人とみなされた。
49年の春、英軍のジープが、ゲリラの首をさらして村をゆく。
そのあとにつづく捕えられた最後のゲリラたちの中にオレステスがいる。
50年、反共宣誓書にサインして釈放されたピュラデスに再会するエレクトラ。
その年の暮に再会した詩人は、なかば廃人となっていた。
51年、エレクトラは、ようやくオレステスと面会するが、
それはすでに処刑された彼の死体との面会だった。
オレステスの葬式で遺骸が土にうずめられようとする時、思わずエレクトラが拍手を送る。
そして、それに合わせて拍手に送る一座の人々。詩人は無言で空をあおいだ。
52年の晩秋の夕べ。その夜は、クリュソテミの息子(ヨルゴス・クティリス)の初舞台で、
彼はタソス役を演じる。メーキャップをなおしてやるエレクトラは思わず咳いた。
“オレステス!"。そして「羊飼いの少女ゴルフォ」の幕がやがてあいた。
【2009/10/04 12:41】 | 028 「旅芸人の記録」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 027 「おくりびと」 written by shing
映画を観るという行為はいわゆるTPOというものにかなり影響されるものであると思う。

近年、大画面の液晶TVなどもかなり普及している時代とはいえ、壮大なスケールなどのハリウッド映画などを家で観るのと映画館でみるのとはやはり次元が違うわけで、極論
を言えば、映画館で見た作品のみが評論をするに値するとも言えるかもしれない。

そんななかでもミニシアターで流すような作品はまだ劇場で観るのと、家で観るのに差異は感じない方である。
(演劇をTVでみることの違和感にくらべたら!)

さてそんな意味でこのおくりびとを観たタイミングは残念ながら最悪といえる。

「旅芸人の記録」の後に観てしまったからだ。

TAPメンバーはおおむね好評価ではあるが、もちろん日本人的な死生感や納棺師の所作の美しさ、山崎努の円熟した演技など、良質な日本映画であることが間違いない。

しかし良くも悪くもそこどまりということは否めない。
アンゲロプロスのような壮大で、精密なフラグメンツの組み合わせによる映画で構成した映画を観た後では、この作品はまっすぐ一本道が続くだけの映画だ。
それも限りなく見晴らしの良い。

映画の一部のシーンで納棺師が遅刻してくる、喪主はプロならおくれてるんじゃねえと叱責して気まずい状況のなかであったが、納棺師の真摯な仕事ぶりと所作に感動して怒ったことを詫びる。

ここが映画的な劇的演出を意識しすぎている気がする。

ちょっと遅れたくらいで怒るようなおっちゃんはそうそう
簡単に頭を下げるような輩はそう多くもないと思う。

謝るべきだったけど結局言い出せずにあと自己嫌悪に陥る位の方がよっぽど人間的に見える。

そういう演出の機微がすこしきれいにし過ぎている気がした
70/100
【2009/09/09 21:59】 | 027 「おくりびと」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 027 「おくりびと」 written by nak
最近の日本の活躍は素晴らしくて、このおくりびとという映画も
アカデミー賞外国映画賞を受賞しています

賞を取った日本の作品というのは観ておきたいという思いから
おくりびとを選択しました
アカデミー賞をとったからといって決してハリウッド的な映画ではなくて
生粋の日本の映画という感じです
それなのに、ハリウッドで注目されたという事は非常に素晴らしい事と
思います


このおくりびとと言う映画、
全体的なトーン、雰囲気がすごく良くて
そして、生と死という壮大なテーマを描いているにも関わらず非常に
観やすく、さらに深い

今までの映画の場合、今回はハリウッドを例に挙げると人が簡単に死にすぎる
まぁ、ゲームにしても簡単に人が死んでしまうので、
生と死という本来すごく大きなテーマであるはずものが、
軽く観てしまう傾向があった

やはり、生きているものにはそれなりのドラマがあるもので、
それが死んでなくなってしまうという事の重大さ
しかし、死を避ける事ができないという事実
こういった事を深く感じさせてくれます

映画のワンシーンに、
「どうせ死ぬなら、なにもあんなに苦労しなくても。」
というセリフのシーンがありますが、
確かに死ぬ事も解っているし、苦労する必要もないという事も解っている、
でもなぜか苦労する道を歩んでいる様な気がする

もちろんその理由も解っている
おくりびとを観て発見したわけではなくて、
予め解っていた事を再認識できた気がします
そして、映画を観終わった後は、爽快感と言おうか充実感と言いう様な物が
広がっていました

80/100点
【2009/09/08 13:00】 | 027 「おくりびと」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 026 「トレインスポッティング」 written by nak
映画全体としては、何の苦もなく楽しく観れると思います
表現や映像的にいくつか面白いところがありますし、
音楽もノリの良い曲で、観ていても聞いていても楽しめます
そして、なによりストーリーの展開にスピード感があって飽きないです

映画全体が90分と短めにまとめられているので、
本当に必要な部分だけを残すために、かなり苦労されたのではと思います

やはり、ヒットしているというのも解りますし、
海外らしい映画だなという事が良く解ります



映画のテーマとしては麻薬を通じて現状からの脱却を描いていると思います
それが最初のシーンにもつながっていると思います

しかしながら、映画のスピード感の良さが悪影響してしまったのか、
メッセージ性と言おうか衝撃的?? グッとくる様な感じは
あまりない様に思ってしまうのも残念ながら事実で、
感想としては楽しく観る事が出来る映画で、良い映画というほどではないかな
という印象です

60/100点

楽しい映画なので、おしゃれなカフェかバー(地下)で一杯飲んでる時に
トレインスポッティングが上映されると見入ってしまうかもしれません
【2009/09/07 16:54】 | 026 「トレインスポッティング」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 027 「おくりびと」 written by knr
邦画が海外で評価を受ける映画が最近増えてきました
やはりそれは嬉しいことで、多分これからもその流れは加速していくんでしょう
だって、日本人は「創る」ことが得意な人種
独自の技術はもちろんそうですが、アレンジした場合でもクオリティーが高い
メディアは最近、日本製というブランドの崩壊を伝えていたりしますが、
まぁ、そういうバイオリズムもあるんでしょうが、結局は強いはず

そこで、今作「おくりびと」なんですが、これも海外の評価が高かった作品
納棺師をテーマに、恒久的なメッセージと日本の風景が融合して
素晴らしく秀作に仕上がっていました

特に私が注目したのは、主人公、小川の表情です
喜怒哀楽をハッキリ出さない徹底的な演出や役者の演技力に好感が持てました

人の日常下でほとんどの場合、喜怒哀楽を表に出すケースは少ない
感情に起伏があったとしても、演劇や映画のようにビビッドに生きることは少ない
この小川も一緒で、たくさんのイベントがあったとしても、冷静さがどこかにあります
ただ、その微妙な起伏は、しっかりと演技されていて妙にリアルでした
もちろん、言葉や情景描写でそれを観客に想像させるシーンもあり、
小説でも音楽でもなく、非常に映画独特の表現がなされている

また、山形の自然や久石の音楽もはまりまくっていて、映画の質感を確保し、
さらに納棺する小川の手捌きがは、非常に美しく、日本の繊細さを映し出していました
鳥の羽ばたき、鮭や石文の複線、それらの扱いも良かったです

私はこの映画を観て、また色々と再確認ができました
行き着くところは皆同じであって、それが人間っていうもの
結局、守るべきものの半径は非常に短いもので、ささやかなもの
シンプルに生きることの美しさと正しさを考えることができました
これ程までに見終わった後、清々しい感動がじわっと胸に残る作品は久し振りでした

85/100

邦画らしい邦画であり、かつ、全てに優しい旋律がこの映画にはあります
素直にこの映画を好きになれた自分に少し安心しました。
【2009/09/07 00:28】 | 027 「おくりびと」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 027 「おくりびと」 selected by nak
okuribito

「おくりびと」

【スタッフ】
監督: 滝田洋二郎
原作: 青木新門
脚本: 小山薫堂
音楽: 久石譲
撮影: 浜田毅
照明: 高屋斎
録音: 尾崎聡
美術: 小川富美夫
編集: 川島章正
衣装: 北村勝彦

【キャスト】
本木雅弘、広末涼子、山崎努
吉行和子、余貴美子、杉本哲太
笹野高史、山田辰夫、峰岸徹、橘ゆかり

【作品データ】
製作年度: 2008年/製作国・地域: 日本/上映時間: 130分

【解説】
ひょんなことから遺体を棺に納める“納棺師”となった男が、
仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら
成長していく姿を描いた感動作。
監督には『壬生義士伝』の滝田洋二郎があたり、
人気放送作家の小山薫堂が初の映画脚本に挑戦。
一見近寄りがたい職業、納棺師に焦点を当て、
重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづる。
キャストには本木雅弘、広末涼子、山崎努ら実力派がそろい、
主演の本木がみせる見事な納棺技術に注目。

【あらすじ】
楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、
故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。
面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、
業務内容は遺体を棺に収める仕事。
当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、
納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。
【2009/09/06 14:20】 | 027 「おくりびと」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 026 「トレインスポッティング」 written by shing
ちょうど大学生の頃に単館系の映画館で大ヒットをとばしていた作品。

サブカルに毒されていた当時観ていなかったのが不思議に思える。

今観ればやっぱり色あせて見えるけど、当時はこういう毛色の作品はほとんどなかったと思うし、いまだにサブカルの代名詞のような作品に挙げられている点では価値のある映画であるとは思う。

しかしこのダニー・ボイルはこの作品ではメッセージ性のなさや中途半端なとこは作品のテイストがドラッグでデカダンスに彩られているところから功をそうしているが、その後のSFやプロットがしっかりいる作品に関しては駄作を連発しているから、基本的にいい監督だと思ったことはない。
これも悪い意味でTPOが影響した作品になってしまいまた(笑)
【2009/09/06 10:02】 | 026 「トレインスポッティング」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 026 「トレインスポッティング」 written by knr
この映画は、学生時代にサブカルのシーンでえらく有名になった映画というイメージ
硬派な表現を好んでいた私にとっては言わば「合わない」映画だと思っていました
なんというか・・・ 流行モノは嫌だ的なこともあったので見ていませんでした

それで見てみました またしても1WMの醍醐味です
こうでもしないとこの重過ぎる腰は上がりませんから・・・

いやぁ 私はけっこう好きでした
意外と嫌みが無く、そこまで過剰な煽りは無かった

人間のかっこ悪さと貪欲さをうまくまとめていましたし、映像の質感が好みでした
あの時代でここまで美術に気を配り、デザインできているというのは
正しく最先端ムービーであって、現在でもあまり古さは感じない
唯一、音楽はちょっと古めの部分がありましたが、
群像劇としても立派に描ききっていますし、言葉は軽いですがオシャレでした
あと、ちゃんと「ドラッグはアカンですよ」的なことも理解できたし・・・

と、ここまで書いてみて、実はもうちょっと色々思ったことがあったのですが、
忘れてしまって上手く書けない自分がいます・・・
と言うことは、やはり印象深い映画ではなかったのかなとも思ってみたり・・・

直感的映画、かつ現在でも古さを感じない映画
最終的にはこういうしょうもないことしか書けないですが、
見て損は無い映画でしたので、評価は、70/100とでもしておきます

結局はどん底であっても、走り続けるのが人間
また、走る活力はいたって利己的な利益を求める本質の存在
時にはそういう「勢い」は持つべきなんだろうと思います

そうそう、言い忘れていましたが、やっぱこのトーンは外国人ならではですね
邦画でこのトーンは絶対に作れません 見てくれは非常に大切です。
【2009/09/06 01:57】 | 026 「トレインスポッティング」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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