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1WM 025 「ブタがいた教室」 written by nak
実話を基にしている映画は好きで、やはり実話と言うだけでメッセージ性も
あるし、インパクトもある
今回のブタのいた教室は、テレビの番組で特集されていたか何かで知っていて、
非常に興味のあるお話で、これが映画になっているという事で期待できる映画の
一つでした


まず、映画というよりも現実にあったお話に対しての率直な感想は、
「ブタを飼って食べようという提案」 非常に残酷やなと思いました
ペットの様に飼った動物を食べるというのは、我々大人でもなかなかできない
事で、それを子供に判断させるというのは残酷

ブタを食べるというのと、ペットを食べるというのは人間の感情で言うと
全然別次元の話になるが、それを子供たちはあの環境でどこまで理解する事が
出来ただろうか
映画ではきれいに終わっていて、後味はそれほど悪くないが、
本当の現実はそんなにシンプルだったのだろうかと一抹の不安は残る

いのちと向き合うというコンセプトにブタを食べるという提案は
適切だったのだろうか
もっと別の方法で、いのちと向き合う事が出来なかったのだろうか
大学時代に影響を受けた、鶏をさばいて食べるなど「いのちに触れる」
教育をしている人を超えてやろうという様な、好奇心本意で取り組んだのであれば
最低ですね

しかし、一つの大きなテーマに対して、子供たちが真剣に取り組む姿と
ちゃんと自分の意志で意見を発表している姿は素晴らしく、
先生が上から目線ではなく子供たちと同じ目線で子供たちに
向き合っている点は、子供たちに自主性と責任感が生まれさせている
なかなか今の日本にはない教育で、興味深いです

現代の大人の中には、自分から発言する事もなく何を考えているかよく解らない人
他力本願で、自主性がない人がたまにいます
こういった教育があればそのような人も減るのかなと思った次第です


さて、映画の感想ですが
実話を基にしている映画という事ですが、
本当にこれは実話を基にしているのだろうかと
思えるような映画の様な演出があって、全くリアリティがない

後で調べてみると、現実に忠実でない所が至る所にあります
生徒の数が現実は32人に対して、映画では26人
そして、最終判定は多数決で決めるという結末に一体何の意味があるのか
多数決にするのであれば、人数だけでも現実と同じにしておいた方が良いのでは

さらに、多数決では決まらず先生が最終判断をするときに、
先生のセリフのインパクトのなさにはびっくりした

現実を少なからず曲げてまで、映画の様な演出をしておきながら、
この映画が伝えたかった事は一体なんだったのか、いまいち理解できない
原作は、問題のある良い原作だったが、残念な映画になってしまったのかなと
思う次第です

40点

子供たちの演技は素晴らしい
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【2009/06/15 23:38】 | 025 「ブタがいた教室」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 025 「ブタがいた教室」 written by knr
久しぶりにこういうテイストの映画を見ることになりました
前から気になっていたというレベルで、民放のドキュメンタリーが
あらゆるメディアで取り上げられ、有名になったことは知っていました

感想としては、なかなか良作ではあると感じました
ちゃんと作られているし、全てが順当 最後は涙まで誘います

かといって、これは元となった先生が企画した「教育方法」が全てであり、
そこが面白いから話題になったはずで、そのままの企画を再度行なう意味がわからない

この監督は、そのドキュメンタリー作品に感動し、思い入れがあったらしいし、
念願の映画化らしいですが、だったらそのドキュメンタリーをプロデュースして、
さらにより多くの人に見てもらう策を考えることは想像しなかったのでしょうか

有名な俳優を起用し、子供と動物を軸に話を組み立てる
しかも、既に話題になっている元作品があれば、ヒット間違いなし

そう思われても仕方が無いような企画ですよね
成功した企画を再構築するなんて、ハッキリ言いまして卑怯です
それは映画ではなく、単なるモノマネです
最低でも変にフィクションにせず、ドキュメンタリーの映像を活かしつつ、
検証を行なうだとか、その卒業生を追っかけるとか、色々できることはあるはず

最近は、漫画の原作が多くなってきていますよね
私はその流れを非難しているわけではなく、例えば原作があった場合、
シナリオに起こすのは技術と苦労を要します
原作の大きな流れや雰囲気を壊さず、ファンを裏切ってはならない
さらにシナリオの独自性も求められるにもかかわらず、それとなく自分色に着色する
これは、並半端な技術では創り上げることができないでしょう

で、この映画ですが、わざわざ子供達には台本を渡さず撮影した!と
公式webに書いてありますが、これは完全に放棄しているだけ
これでは単なる企画の横取りですよ(元先生はそのこと気付いていますかね・・・)
書いていて段々腹が立ってきましたが、作品としては悪くない
でも、これは企画者としては、最悪なセンスだと思います

25/100

やはり、企画者として卑怯なのは許せないですね
この映画で制作者達は、何を挑戦したんでしょうか
多分、「ドキュメンタリーの評価を壊さないように」だとかあるんでしょうが、
これでは、現場で一生懸命働いた技術スタッフや役者の方が可哀想です。
【2009/06/15 12:00】 | 025 「ブタがいた教室」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 024 「キッズ・リターン」 written by nak
北野武監督の作品は、1WMの中ではアキレスと亀に続いて2作目
アキレスと亀もよかったけど、このキッズリターン・・・ものすごく良かった

最後の自転車のシーンが凄すぎて、その時の感動は言葉に言い表すのが
難しいくらいです
久石譲の音楽も素晴らしいし、ストーリー、役者の演技、
そして言うまでもなく編集
映画に取って大事な要素がすべて高いレベルで融合している完成度の高い
映画です


映画を観ている時間がこんなに楽しくそして有意義に過ごす事が出来る
映画はそれほど多くない、何度も観たくなる映画です

95/100点

kids Return を観た事がない人は、とりあえず観た方が良いです
【2009/06/14 16:39】 | 024 「キッズ・リターン」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 025 「ブタがいた教室」 selected by knr
buta

「ブタがいた教室」

【スタッフ】
監督: 前田哲
原作: 黒田恭史「豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日」
脚本: 小林弘利
撮影: 葛西誉仁
照明: 守利賢一
録音: 小野寺修
美術: 磯見俊裕 
編集: 高橋幸一
音楽: 吉岡聖治

【キャスト】
妻夫木聡、原田美枝子、大杉漣、戸田菜穂、ピエール瀧、戸田菜穂
近藤良平、田畑智子、池田成志、清水ゆみ、大沢逸美

【作品データ】
製作年度: 2008年/製作国・地域: 日本/上映時間: 109分

【解説】
ドキュメンタリーとしてテレビ放映され話題を呼んだ、大阪の小学校の新任教師による
実践教育を基に映画化した感動作。
1年間大切に育ててきたブタを食べるかどうかで大論争を巻き起こす子どもたちの、
うそ偽りのない表情にカメラが肉迫する。
『涙そうそう』の妻夫木聡が教師役に初挑戦し、子どもたちと素晴らしい
コラボレーションをみせる。
大切な命をどうするかという結論を自らの力で出そうとする生徒たちの姿勢が、
痛いほどダイレクトに伝わり心打たれる。

【あらすじ】
6年2組を担任することになった新米教師の星(妻夫木聡)は、
食べることを前提として子ブタを飼うことをクラスの生徒たちに提案する。
校長先生(原田美枝子)にも相談し、卒業までの1年間26人の生徒が
子ブタの面倒を交代でみることになる。
最初は戸惑っていた子どもたちも、“Pちゃん”と名付けた子ブタを
次第にかわいがるようになり、「食べる」ことに対して疑問を抱くようになる。
【2009/06/14 01:51】 | 025 「ブタがいた教室」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 024 「キッズ・リターン」 written by shing
北野映画のなかでエンターテイメントとしてもっとも完成された作品。

2009年から見返せばまだ初期の作品にもかかわらず
すでに独特の編集センス、北野ブルーは確立されている。

センスというものはある種、もって生まれたもので努力でも何でもどうにもならないところは表現者にとっては酷なことだ。

ボクシングというエンターテイメントとしておもしろく描ける青春映画ということを差し引いても群をぬいた完成度で、ラストの自転車でふたり乗りのシーン
は自分がメタファーとして解釈したのは、ふらふらと蛇行しながら進む自転車の後にできる轍は主人公たちの青春を象徴する今までの青い人生で、
「俺たちはもうここで終わりなのか?」
「いや、始まったばかりだよ!」
いったりきたり蛇行しようが自転車という人生を操作しているかぎりすすみ続けるし、終わりはない。
それが人生だと。。。

90/100
【2009/06/14 00:34】 | 024 「キッズ・リターン」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 024 「キッズ・リターン」 written by knr
間違いなく、この1WMの中で一番好きな映画です

個人的な趣向や客観的な視点を合算しても、群を抜いています
もちろん、本作は何度も見ています
初見時の感動は、今でも覚えていますし、今回でも色褪せぬ感動

シナリオ、構成、役者、バジェット、空気感、音楽、編集
どれを取っても、粗はありません

北野監督の映画は、主人公達の世界観だけで語られます
外的な要因(世間)も緩やかな現象としては、ストーリーに影響を及ぼしますが、
基本的には、主軸は強いものでブレがありません
特にキッズ・リターンはそれが顕著で、観る度に、その描き方に感心します
また、自分の創作の指針の浅はかさを痛感します
表現とは何かとか、メッセージとか、観念とかそういう次元ではなく、
主人公達が自由にスクリーンを支配すればそれで良い
その透き通った純粋なコンセプトは頭が下がります

黙々とず自分のテリトリーで立脚しながら、様々な人間らしさが表現されています
その描き方は北野監督の個性的な編集技術によって強調され、
複線や余韻をドラマチックに見せてくれます

好きなところはあり過ぎて書ききれません(特に編集)が、
演出としてはやはり、その登場人物の時間軸の表し方になると思います
全てが意外性にも一見思える組まれ方になっていて、実は計算されつくしている
意外性を持って強調し、だからこそ印象に残るという手法です
サイドストーリーによって、人間模様や現実を描いていますが、不必要な説明は無く、
また、そのサイドストーリーが面白いんです

そして、ラストシーンのセリフ
これは、もう、日本映画の最高峰の名シーンになるのではないでしょうか
ラストシーンが素晴らしかった映画と質問されれば間違いなく本作は答えます

具体的に好きなところが多過ぎて、書くのも億劫になってしまうので
このあたりで止めときますが、北野映画のエンターテインメントの最高峰は確実
この映画を観てしまうと他の映画の肩入れの具合が悲しくなってきますね

95/100

言葉は悪いですが、自主映画制作者に影響を与える日本映画のてっぺん
いつ観ても新鮮で、いつみても感動できる今作
この映画にピンと来ない方は、評論側に回ったほうが良いです。
【2009/06/13 23:24】 | 024 「キッズ・リターン」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 023 「ブラウン・バニー」 written by nak
初めてギャロを観ました

多分、凄く良いと言う人と全く解らないという人に分かれる
賛否両論な映画となりそうな気がします

これは映画を観る力がある人はこの映画を評価する事が出来ますが、
そうでない人は非常に退屈な映画に感じます

圧倒的なリアリティさとメッセージに付いては群を抜いて素晴らしい
ラストのシーンだけで前半の無駄に感じるシーンと繋がっていて、
その衝撃的なシーンだけに映画とはこういうものだというパワーを感じます

但し、その素晴らしさに辿り着くまでが長くて、この映画を2回観れば
2回目は結末が解っている分、細部まで素晴らしさに気付く事が出来るのですが
1回目は、意味が解らなくて睡魔と戦っている内に終わってしまうという
不幸なパターンで、衝撃的な最後のシーンも前半が睡魔と戦いすぎたあまり
感動も半減しました

50/100

点数をつけるのが微妙で、もっと私が表現者として実力をつけてきたら
点数を見直したいと思います
【2009/06/08 22:33】 | 023 「ブラウン・バニー」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 024 「キッズ・リターン」 selected by nak
kids

「キッズ・リターン」

【スタッフ】
監督・脚本・編集: 北野武
プロデューサー: 森昌行
撮影: 柳島克己
音楽: 久石譲
美術: 磯田典宏
照明: 高屋齋
助監督: 清水浩

【キャスト】
安藤政信、金子賢、石橋凌、森本レオ、山谷初男、下絛正巳
粕谷享助、大家由祐子、寺島進、モロ師岡、植田あつき
丘みつ子、大杉漣、芦川誠、日野陽仁 、平泉成倉、崎青児

【作品データ】
製作年度: 1996年/製作国・地域: 日本/上映時間: 108分

【解説】
高校生悪ガキコンビの挑戦と挫折を描いた青春映画。
監督・脚本は「みんな~やってるか!」の北野武。
撮影をやはり「みんな~やってるか!」の柳島克己が担当している。
音楽監督は今作で映画音楽に復帰した「ソナチネ」の久石譲。
主演は、本作でデビューし、キネマ旬報新人男優賞をはじめ各映画賞で
新人賞を総ナメにした安藤政信と、「ファザーファッカー」の金子賢。
この若手ふたりを「迅雷 組長の身代金」の石橋凌、「ありがとう(1996)」の森本レオ、
「男はつらいよ 寅次郎紅の花」の下絛正巳らベテランが脇で支えている。
カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品。
96年度キネマ旬報ベストテン第2位、同・読者選出ベストテン第2位。

【あらすじ】
いつもつるんで、学校に行っては問題を起こしていた18歳のマサルとシンジ。
ある日、カツアゲした高校生の助っ人にノックアウトされてしまったマサルは、
ボクシングに目覚め、ジム通いをはじめる。付き合いでシンジもジムに入門し、
ふたりはボクシングの練習に没頭する。
ある夜、ヤクザに絡まれたふたりは、若頭に助けられるが、
その迫力にマサルは感動する。
高校生活も終わり、いつの間にかシンジはボクシング界の逸材に成長していた。
だが、ジムにはマサルの姿はなかった…。
【2009/06/07 16:03】 | 024 「キッズ・リターン」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 023 「ブラウン・バニー」 written by knr
実は、ギャロ初体験・・・

どうもギャロっていうと現代アートですので
私は現代アートも好きですが、大概の映画では、
アートと融合させた時、ただのサブカルで終わるので
敬遠してしまう感じになってしまいます
(もちろん、そうでない作品もいっぱいで基本、嗜好はそこにありますが・・・)
言い換えると、当たり外れが多いので、信頼できる筋の情報を元に、
こういうテイストの映画を見続けていました

特にギャロは、一般紙からなんでもござれで高評価でしたので、
私のモノサシでは、ハリウッド映画とそう変わらない感覚でいました

さて、この映画は・・・

素晴らしかった! 映像や音楽も良かったけど、切り口が新しい!
あまりにもダークな結末を迎える映画ですが、ちょっと身震いしましたね
基本、重過ぎるので一般の人には全くオススメしませんが、
そのメッセージ性の伝え方や演出は強烈です

ラストシーンでのメッセージを受けとった瞬間、
全て無駄なシーンかと思われたダウナーな映像がガッチリ繋がり、
今までにないくらいの衝撃と説得性が生まれます
特に冒頭の一見、意味のわからないバイクレースのシーンの演出が
バシっと「根拠」を持ち始めます(このあたり、私の受け取り方が正しいかどうかですが)

私がかなり以前に撮った作品とテーマが一緒で、
もちろん手法や高級感は違いますが、ギャロに親近感はわきました
同時に自分の生ぬるい感覚に嫌悪感・・・

辛いことがあっても、前を向いて生きよう!ってバカな表現が多いこの世の中・・・
それを「うんうん、わかる!」みたいなこと言って、お互いを慰め合う弱さ
私は本当にこういう浅はかな表現が嫌いなのですが、この映画はそれらの
温過ぎるアマチュアイズムを蹴散らかしてくれます
ただ、もう一度言いますが、オススメはしません
表現者を目指す人は一度は観る価値はあるとだけ言っときます

85/100

プロジェクト的には、ギャロの自演の嵐 ようは自主映画です
でも、そういうバジェットだからこそこの奇跡の作品が完成したのでしょう
他の作品も確実に見ないといけなくなりました。
【2009/06/07 15:44】 | 023 「ブラウン・バニー」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 023 「ブラウン・バニー」 selected by shing
brown

「ブラウン・バニー」

【スタッフ】
製作・監督・脚本・撮影・美術・編集・衣装: ヴィンセント・ギャロ

【キャスト】
ヴィンセント・ギャロ、クロエ・セヴィニー

【作品データ】
製作年度: 2003年/製作国・地域: アメリカ/上映時間: 93分

【解説】
失われた恋人の幻影を求めてアメリカ大陸を旅する男を描いたドラマ。
監督・製作・脚本・撮影・美術・編集・衣裳・主演は「バッファロー'66」の
ヴィンセント・ギャロ。共演に「アメリカン・サイコ」のクロエ・セヴィニーほか。

【あらすじ】
バイクレースで各地を巡業するレーサーのバド・クレイ。
ニューハンプシャーでのレースを終えた彼は、
黒いバンに自分のマシンを積み、次のレース開催地であるカリフォルニアへ向かう。
その道中である日、かつての恋人デイジーの母が住む家に立ち寄るバド。
そこでは、デイジーとの幸せな思い出の象徴だった茶色い子ウサギが
今も変わらぬ姿で飼われていた。
動揺しながらも再びアメリカ横断の旅に出たバドは、
それぞれ花の名を持つ女と出会っては立ち去ることを繰り返す。
やがて、デイジーと一緒に暮らしていたロスの小さな家に辿り着くのだが…。
【2009/06/07 15:42】 | 023 「ブラウン・バニー」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 022 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 written by shing
政治的なあるいは思想的なジャンル分けされるところでの社会派映画というのはずっといままで敬遠してきたように思う。

とりわけ現存たる歴史的事実や葬られた過去を、映像、もしくは映画によって告発するとうのはドキュメンタリーのジャンルの専売特許と決めつけている節があったのかもしれない。

結果、若松孝二はもっと早くに体験しておくべき作家だったということに気づかされたが、本作は彼の集大成的な作品に位置づけてもよさそうなので、時期としてはよかったのかもしれない。

評としては実録という名のとうり、最初の30分くらいは当時の社会的、政治的時代背景の中での赤軍派の変遷を描いている。
組織の構図が時代に翻弄されて、なし崩し的に崩壊していく前兆が見てとれ、浅間山荘事件にいたるまでの状況にかんしてほぼ無知な私にとっては非常に簡潔で分かりやすかったと思う。誰に対しても分かりやすいように、問題提起を全世代に広めることに成功している。

劇中で20代そこそこの若者たちが本気で世界を変えようと
本気でいき巻いている姿は現代の無気力な若者とのあまりのギャップに愕然とさせられる。

しかし次第に内部には疑心暗鬼になっていくメンバー、精神性を統御できなくなった若者は「総括」という名のリンチに走るようになる。
ここからすべての歯車が狂いだしていた。銃による先滅戦もままならない組織の怒りの頂点の矛先はやはり人だ。

人が人に対して優劣をつけることで自分の立場やくだらない自尊心を守ろうとする。

この意識は直接現代の組織社会に還元されるだろう。

いつの時代も人間の「業」は変わらないと思った。

私財をなげうってまでの執念で作品を完成させた若松監督に惜しみない賛辞を送るべきだし、赤軍との長きにわたる関係性からも、彼だけが撮りえた映画だということもできると思う。
85/100
【2009/06/07 06:32】 | 022 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 022 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 written by knr
これほどまでに期待を膨らました映画があっただろうか
少々大袈裟だけれど、制作が決定した時の印象は、その言葉の通りでした

「光の雨」「突入せよ!あさま山荘事件」など、連合赤軍モノは過去あったけど
今作こそ筋金入りだ だって、あの若松だぜ!っていう感じ 本命です
若松監督は初期の作品でその時代背景を切り取ったものが多くあり、
自身もリアルにその「現象」に肩入りしていました

長谷川和彦が撮る撮る言いながら実現せず、光や突入もなんだか少し温かった
さて、若松監督はどう描くか それだけでも興奮でした

結局、劇場に足を運ぶ時間も無く、ふと意識した時には終わっていて・・・
なんとも情けない悲しい日常を憎んだものです

と・・・ 本当はこのような大人になっていることを想像したもんです・・・

本題

では、何故、ネガティブなのか

私は学生時代、卒論で「学生運動と若者の意識」と題したものを書き上げた
ゼミはそれとは全く無関係だったが、教授に懇願して完成させた
URCの音楽やアート、そして、連合赤軍・・・ かぶれてトガっていた
若気のイタリとは、まさにこういうことを言うんだろうと今では思います
あの頃は、同世代の無気力さを馬鹿にし、過去の事象を崇拝していた
「何故、僕達は、何処へも行こうとしないのか」などと考えていた

それがどういう訳か、気付くと、そんな熱は冷め、まともになってしまっていた
かと言って無気力な人間になったのかというと、別に性格は変化していなく、
もう少し根拠を持った「熱い」人間になっていた

根拠

生き抜くため、表現するため、守るため
それらには「根拠」が必要で、歳を重ねる度に私はそのことを痛感していった

机上の空論や理論武装は最も嫌いなモノですが、根拠は必要だった

そうやってそのふわりと柔らかい熱はいつの間にか冷めていた
大人っていうやつです 悲しいかな・・・

と言うことで、本本題

この作品、非常にパワー溢れる作品でした
忠実に連合赤軍の名誉を記録し、フィクションし、凝視している
総括の毒の儀式とその滑稽さとメッセージ性
若者達は潔く、自分達の(多分最初は)淡かった指針を強くしていく
握り拳には血を 嫉妬には制裁を 警官に石を投げることしかできなかった群衆を横目に
世界革命を信じ、一種、共同体を恐怖に怯えながら自己を創り上げる
女は女に 男と男に 同姓という同等である性に優劣を付け優越する
その美学と雪山の摂氏をクローズアップしたカメラアイには力がありました

そして、そのタレント達は様々な人間的な結末を受け入れる
みっともなくズサズサと滑稽に逃げ惑いながら、
下町で性に屈服し、メロドラマを奏でながら・・・
決してドラマではなく、平凡な道(みち)
それらの散文がメディアを貫き、国民を虜にした浅間山荘へ
一番年少の戦死は、完璧な言葉をナイフにエピソードのラストを裂く

ガムシャラに自己を貫いた戦士は、確実に監督であり、
夢のような快感を、作品に丹念に擦り込む
それだけでも良いんじゃないかと私は思った
思想とか期待とかそういう表現者としての覚悟より、
人生とも言える自己の歴史を克明に正直に落とし込みたい
その欲求めいた姿勢に私は感動しました

85/100

実はこの感想の裏には、私の隠れた企みが存在し、
そこには触れていなかったのが、救いだった
では、自分ならどう表現したか
映画を見ながら、そのことしか頭にありませんでした。
【2009/06/07 03:45】 | 022 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1WM 022 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 written by nak
衝撃的な映画


私が生まれたのは1976年
あさま山荘の事件をリアルタイムで見れる年代ではありませんでした

しかしながら、あさま山荘の事件はその大きさと話題性から少しくらいは
知っているつもりでした
この映画を観てまず気付くことは、いかに自分自身があさま山荘又は連合赤軍に
ついて知らなかったかという事が気付かされる

映画としてはストーリーを出来るだけ解りやすくするために時系列に纏めていたり、
新聞の記事を使っているなどしています
非常にリアリティが合って現実に起こった事件なのだと言うことを再認識させられます

しかし、なんだろうかこの非現実的な世界は

総括という意味不明な単語を使って、どんどん人が死んでいく
リーダー格の男女2人の考え方が全く理解できないまま、どんどんストーリーは進んで行く

その中で気付いた事は、極限状態であるからこそ人間の欲や強い心もあれば弱い心、
そういった物がよく表れていたと思います
結局人間は強い意思やハッキリ意見できる人に従ってしまう傾向があり、
その人が間違っていてもなかなか指摘できない弱さがあるもんです
そう、『勇気がなかったんだよ』 っという最後のセリフの通りと思います
で、強い意志やハッキリ意見できる人は、非常に欲深い
そんな感じがします


映画全体を振り返ると、今回は取り上げる事件が大きすぎたためか、ストーリーの
展開が早くてよく解らないまま進んでいく感じがしました
しかし、この映画を観た後で連合赤軍についてもう一回調べてみようかなという
思いにさせてくれます

80/100点

ノンフィクションの映画は、どれだけ現実を忠実に再現しているかと言う点が
ポイントと思います
【2009/06/07 03:45】 | 022 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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