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1WM 022 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 written by knr
これほどまでに期待を膨らました映画があっただろうか
少々大袈裟だけれど、制作が決定した時の印象は、その言葉の通りでした

「光の雨」「突入せよ!あさま山荘事件」など、連合赤軍モノは過去あったけど
今作こそ筋金入りだ だって、あの若松だぜ!っていう感じ 本命です
若松監督は初期の作品でその時代背景を切り取ったものが多くあり、
自身もリアルにその「現象」に肩入りしていました

長谷川和彦が撮る撮る言いながら実現せず、光や突入もなんだか少し温かった
さて、若松監督はどう描くか それだけでも興奮でした

結局、劇場に足を運ぶ時間も無く、ふと意識した時には終わっていて・・・
なんとも情けない悲しい日常を憎んだものです

と・・・ 本当はこのような大人になっていることを想像したもんです・・・

本題

では、何故、ネガティブなのか

私は学生時代、卒論で「学生運動と若者の意識」と題したものを書き上げた
ゼミはそれとは全く無関係だったが、教授に懇願して完成させた
URCの音楽やアート、そして、連合赤軍・・・ かぶれてトガっていた
若気のイタリとは、まさにこういうことを言うんだろうと今では思います
あの頃は、同世代の無気力さを馬鹿にし、過去の事象を崇拝していた
「何故、僕達は、何処へも行こうとしないのか」などと考えていた

それがどういう訳か、気付くと、そんな熱は冷め、まともになってしまっていた
かと言って無気力な人間になったのかというと、別に性格は変化していなく、
もう少し根拠を持った「熱い」人間になっていた

根拠

生き抜くため、表現するため、守るため
それらには「根拠」が必要で、歳を重ねる度に私はそのことを痛感していった

机上の空論や理論武装は最も嫌いなモノですが、根拠は必要だった

そうやってそのふわりと柔らかい熱はいつの間にか冷めていた
大人っていうやつです 悲しいかな・・・

と言うことで、本本題

この作品、非常にパワー溢れる作品でした
忠実に連合赤軍の名誉を記録し、フィクションし、凝視している
総括の毒の儀式とその滑稽さとメッセージ性
若者達は潔く、自分達の(多分最初は)淡かった指針を強くしていく
握り拳には血を 嫉妬には制裁を 警官に石を投げることしかできなかった群衆を横目に
世界革命を信じ、一種、共同体を恐怖に怯えながら自己を創り上げる
女は女に 男と男に 同姓という同等である性に優劣を付け優越する
その美学と雪山の摂氏をクローズアップしたカメラアイには力がありました

そして、そのタレント達は様々な人間的な結末を受け入れる
みっともなくズサズサと滑稽に逃げ惑いながら、
下町で性に屈服し、メロドラマを奏でながら・・・
決してドラマではなく、平凡な道(みち)
それらの散文がメディアを貫き、国民を虜にした浅間山荘へ
一番年少の戦死は、完璧な言葉をナイフにエピソードのラストを裂く

ガムシャラに自己を貫いた戦士は、確実に監督であり、
夢のような快感を、作品に丹念に擦り込む
それだけでも良いんじゃないかと私は思った
思想とか期待とかそういう表現者としての覚悟より、
人生とも言える自己の歴史を克明に正直に落とし込みたい
その欲求めいた姿勢に私は感動しました

85/100

実はこの感想の裏には、私の隠れた企みが存在し、
そこには触れていなかったのが、救いだった
では、自分ならどう表現したか
映画を見ながら、そのことしか頭にありませんでした。
【2009/06/07 03:45】 | 022 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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