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1WM 024 「キッズ・リターン」 written by knr
間違いなく、この1WMの中で一番好きな映画です

個人的な趣向や客観的な視点を合算しても、群を抜いています
もちろん、本作は何度も見ています
初見時の感動は、今でも覚えていますし、今回でも色褪せぬ感動

シナリオ、構成、役者、バジェット、空気感、音楽、編集
どれを取っても、粗はありません

北野監督の映画は、主人公達の世界観だけで語られます
外的な要因(世間)も緩やかな現象としては、ストーリーに影響を及ぼしますが、
基本的には、主軸は強いものでブレがありません
特にキッズ・リターンはそれが顕著で、観る度に、その描き方に感心します
また、自分の創作の指針の浅はかさを痛感します
表現とは何かとか、メッセージとか、観念とかそういう次元ではなく、
主人公達が自由にスクリーンを支配すればそれで良い
その透き通った純粋なコンセプトは頭が下がります

黙々とず自分のテリトリーで立脚しながら、様々な人間らしさが表現されています
その描き方は北野監督の個性的な編集技術によって強調され、
複線や余韻をドラマチックに見せてくれます

好きなところはあり過ぎて書ききれません(特に編集)が、
演出としてはやはり、その登場人物の時間軸の表し方になると思います
全てが意外性にも一見思える組まれ方になっていて、実は計算されつくしている
意外性を持って強調し、だからこそ印象に残るという手法です
サイドストーリーによって、人間模様や現実を描いていますが、不必要な説明は無く、
また、そのサイドストーリーが面白いんです

そして、ラストシーンのセリフ
これは、もう、日本映画の最高峰の名シーンになるのではないでしょうか
ラストシーンが素晴らしかった映画と質問されれば間違いなく本作は答えます

具体的に好きなところが多過ぎて、書くのも億劫になってしまうので
このあたりで止めときますが、北野映画のエンターテインメントの最高峰は確実
この映画を観てしまうと他の映画の肩入れの具合が悲しくなってきますね

95/100

言葉は悪いですが、自主映画制作者に影響を与える日本映画のてっぺん
いつ観ても新鮮で、いつみても感動できる今作
この映画にピンと来ない方は、評論側に回ったほうが良いです。
【2009/06/13 23:24】 | 024 「キッズ・リターン」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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