FC2ブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
1WM 028 「旅芸人の記録」 written by shing
アンゲロプロス作品は初期、中期、現在と中途半端に作品にふれているので常々、非常に歯がゆい思いをしていた。

1wmがなければこの作品を観るのももっと先になっていたかも知れない。

アンゲロプロスの作品の変遷に関してはすべてを観ているわけではないので言及はしない。

しかし一つだけ言えることは中期の霧の中の風景や最近の作品の「永遠と一日」には明確な個の主人公(幼い姉弟、老人、少年)がいるのに対して、
旅芸人~は個としてよりは一座、集団として描かれているように思える。そしてその作品は狩人にも受け継がれている。
特筆すべきカメラアイは一座を容赦ないギリシャの社会状勢に身を置く様を淡々と捉える。

それは集団であっても非常に脆弱ではかない存在だ。


映画が常識のごとく二時間くらいの尺に収まろうとするのはいつのころからか。

かつてソクーロフは5時間からなる「精神の声」なるドキュメンタリーを撮った。

その作品は放送コードなどの範疇を完全に度外視した、アートドキュメンタリーとして成立していた。
なぜなら厳然たる事実にNGシーンなど存在しないからだ。
異常に長尺でありながらまったくシーンに無駄がないというパラドックスを完成させていたのだ。

アンゲロプロスにとっても時空を越えるまでのロードムービーとしての要素はこの尺が大きく関わってくる。

ある事象と並列して演出したり、冒頭のシーンから映画的冒険を経て最後にまた同じところに戻る様は人間の「業」
的なウロボロス的円環をなし、政治的、思想的、なところを飛び越えて宇宙的な次元にまで達している。

アンゲロプロス作品のほとんどは映画文法というものにおいて頂点に達していると思う。

98/100

ある意味でもっとも贅沢な映画製作を透徹している姿勢を
うらやましく思う。

【2009/10/30 21:59】 | 028 「旅芸人の記録」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<1WM 029 「奇跡の海」 selected by shing | ホーム | 1WM 028 「旅芸人の記録」 written by nak>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://tryanglepictures.blog95.fc2.com/tb.php/127-2a475292
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。